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前回のエントリーがはてブのホットエントリーに表示されていて凄まじいアクセスが来ている。普段、多くても100程度のアクセスしか集まらない零細ブログに何事が起きたのかと驚いたが、どうやらこちらのブログで取上げていただけたのがきっかけらしい。ありがたいことです。
実はこのブログを始めて今日がちょうど一年目になるのだが、一夜のうちに今まで集めた倍のアクセスが集まってしまった。
本当は「一年間ブログ続けて良かった」というような当たり障りのない、つまらないエントリーをする予定だった。だが良い機会なので自分の妄想を差し支えない範囲で公開してみようと思う。

その前に前回のエントリーについて不充分であった点についていくつか補足していきたい。
まず、Youtubeとニコニコ動画のランニングコストのソースをについてはメディアパブさんの記事を参照いただきたい。昨年6月で一月あたりの通信コストが日本円にして約1億2000万円である。当時から倍以上にトラフィックが増加していることを考えると当然、ランニングコストも2億円は下らないだろうというのが国内で動画配信に携わる関係者の一般的な見方となっている。極めてどんぶり勘定には違いないがYoutubeが情報を公開しない以上、こちらでお許しいただきたい。
そしてそのうちのニコニコ動画のコストが700万円以上というのもどんぶり勘定ではあるが算出ロジックを公開しておく。Youtubeの動画配信インフラはLimelightというCDN(Contents Delivery Network)事業者が担っている。CDNについてはこちらを参照していただきたい。
CDNの料金体系は通常の回線事業者と大きく異なり、回線の上限を設定せずに流れたデータ転送量に応じてコストを算出する。瞬間的なトラフィックが発生したときも比較的スムーズな配信ができるメリットがある。大規模な動画配信にはこうした事業者が黒子になっていることが多い。

で、ニコニコ動画だが、このサイトに取上げられていたコンテンツの平均的な尺、再生時間は3分程度だったと思う。Youtubeでは10分間までの再生時間が許されている。ニコニコ動画ではイジリ甲斐のある“素材”を引用されることが多く、アニメや映画の“作品”のような10分間丸ごと使うようなコンテンツは小数だったと思う。このあたりを加味して独断で3分ということにした。
そしてYoutubeのエンコードビットレートは、ほぼ300Kbpsで処理されており、これをbyteに直すと

(300Kbit÷8)×60秒=2.25MB/分となり、
3分間のデータ容量は6.75MBとなる。
これにニコニコ動画の1ヶ月間の1億PVのうち、ほとんどが動画の試聴に使われたと仮定すると

6.75×100,000,000=675,000,000MB=675,000GBとなる。

CDN事業者はGBあたりの転送量単価で価格を決めるのが一般的。LimelightはCDN事業者の中でも安くて有名な会社だが業界における金額感といくら、Limelightが安く、YoutubeのスケールメリットがあるにしてもGBあたり10円台は下回らないだろうという憶測で700万円以上とした。ニコニコ動画単独であればもっと上の金額になるだろうし、倍以上の金額であっても驚かない。
これらの数字は推測に過ぎないがそう大きく外れてはいないと思う。


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検索についての仮説は前エントリーでも言っているとおり、トンデモと言われても仕方ない。私自身、SEOは専門ではないのでメタデータの蓄積が直接検索アルゴリズムにどのような影響を及ぼすかは知る由もないが分からないなりに推察してみる。
ニコニコ動画のキャッシュデータがあるUIの右側にあるコメント表示部分が.swfでできていることを考えると入力したテキストをDBでXML化してFlashに表示させていたと思われる。このやり方だとテキストデータそのものが検索されることはないように思う。しかしながらこうしたメタデータの蓄積によりアクセス数やリンク数などの増加がページランクに良い影響を与えていることはあるのではないか?
誰かSEOに詳しい人、コメントいただきたい。
一応、上位5位に入っていた記憶のある「新・豪血寺一族 −煩悩開放− レッツゴー!陰陽師 PV」を検索結果を下記に引用しておく。

Googleの検索結果(2月28日1:30現在)
google


Yahoo!検索結果(2月28日1:30現在)
yahoo!



いただいている数々の指摘は正におっしゃるとおりでコメントの中身自体に意味がなければ仕方ないだろうし、トラフィックのタダ乗りや著作権問題の方が理由としては大きいのかもしれない。
冷静になって考えるとこれらが総合的に判断されたこととコミュニケーションのイノベーションを恐れたことが最も大きな理由だろう。UEIの清水さんがおっしゃる「体験が技術を凌駕する恐怖」は本当に的を得ている。
思うにニコニコ動画の強さは「行為そのものを消費させる」というコミュニケーション設計にあったのだと思う。(この言葉はRTCカンファレンスでチームラボの猪子さんが言っていた言葉だが引用させていただく。)
つまり、ニコニコ動画は書き込んだコメントが画面にインポーズされる行為で楽しさを消費させている。また楽しむという行為がメタデータをためる消費につながるのである。
Ask Videoも時間軸にタギングしているではないかという指摘があったが大きな違いはここにある。Ask Videoではタギングという行為がユーザーが欲しい消費に繋がっていない。メタデータの精度は高いが量を集めることは難しい。
Youtubeはコンテンツそのものを楽しませることに完結しており、こういったコミュニケーションが発生しない。短期間で国内No.1になるほどのトラフィックを起こしたニコニコ動画のイノベーションは無視できなかったのであろう。

但し、自説をまるっきりひっくり返すわけでもなく、メタデータの件も一要素としてあったと信じたい。
全く意味のない書き込みも玉石混合を選別する仕組みを作ることで利用できるかもしれない。例えばコメントの付く量を時間軸に沿って算出すれば、それはコンテンツの盛り上がり度合いを可視化できる重要なメタデータとなりうる。

これらの先には動画検索のスタンダード化という大きな海原があるわけでYoutube、Googleがニコニコ動画の示したメタデータ、アノテーションの可能性に気付かないとはどうしても思えないのである。


ドワンゴの今後とかネットにおける動画配信の今後などにも突っ込みたかったが長くなってしまったので次回書くことにする。




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【2007/02/28 20:03】 | #[ 編集]














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引き続き湯川さんのpodcastから、スクエニ乙部氏へのインタビューが興味深かったので忘れないうちにメモ。 3Dが便利とは限らない−スクエニ乙部一郎氏 http://it.blog-jiji.com/0001/2007/02/3d_d0bb.html 内容として、スクエニの話っていうか大半がSecond Lifeの話だ muse-A-muse 2nd【2007/02/28 22:26】
 いろいろニコニコ動画について巡ってたら面白そうな仮説を見つけました。  「ニコ... UnderLine【2007/03/01 15:53】

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