このところ、帰りの電車の中で携帯電話、携帯ゲーム端末、iPodを使って動画を見ている人をよく見かける。意識してみていると行きか帰りのどちらかで1回は見かける。私は地下鉄なので主にPSPやipodを使っている人を多く見かけるけど、周りの人に聞くとワンセグの視聴も最近は多いようだ。
こうした人々はまだまだ少数派なのだろうが、以前に比べると確実に増えている。この携帯動画視聴に関して、更に普及を促しそうな話が出てきているので言及してみる。
まず、携帯電話。
携帯電話で動画を視聴する方法はいくつかある。まず、各キャリアの端末に実装されているi-motionやez-movieなどの動画再生機能。各キャリアごとに動画ファイルの形式が独自にあり、まファイル容量の問題もあって1〜2分程度の動画しか再生できないなど制限も多い。
最近ではこれを解決できる形式としてjigPlayerをはじめとしたアプリを使ったストリーミング配信サービスが台頭してきている。話題の
Qlick.TVやニコニコ動画モバイルなどはこれにあたる。この2サイトはモバイルにもかかわらず、
再生時間が非常に長い。
そして、新たな可能性として以下のようなニュースも出ている。
Adobe,動画配信用サーバーの次期版「Flash Media Server 3」を発表:ITproこの記事によるとFlash lite3で携帯向けにも動画配信を行うこともできるとのこと。ドコモの905にはFlash lite3が実装されるというのが大筋の見方であるが、この段階で動画再生機能を開放はしないだろうと思う。HSDPAに移行していくとはいえ、動画視聴によって急激にトラフィックが上がり、設備増強を行うことには各キャリアともに避けたいことで段階的に普及していくことが望ましい。だが、携帯電話での動画視聴ニーズはアプリサービスの状況を見ても非常に高く、将来的には対応していかざるを得ないだろう。
そもそも携帯電話は動画視聴に関しては中途半端だ。
まず、動画ファイルの大きさが制限されており、保存して長時間外部のコンテンツを視聴することができない。ドコモでは10MBまでの動画ファイルを再生できる新端末も出てきているが、動画形式が独自であるがゆえに一般ユーザーがPC場で流通する動画コンテンツをスムーズに携帯電話に取り込むことはでは困難だろう。またアプリによるストリーミングも通信状況に著しく依存してしまい、通勤時などの移動時間に安定して視聴は望めない。
こうした携帯電話の問題点を考えると携帯ゲーム端末とiPodをはじめとした音楽Playerが外出先の動画視聴端末の本命だろう。
実際、PSPで動画を見ている人はかなりの頻度で見かけるようになった。ソニーのスゴ録であればメモリースティックを使って録画したTV番組を容易にPSPで視聴できる。ソニーの独自規格でなければ更に普及も望めるのだが。ちなみにDSでも
プレイやんというソフトで動画を視聴することはできるらしいが、既に販売は終わっている模様。
私はゲーム端末にも大きな可能性を感じているものの、やはりiPod touchに期待したい。iPhoneが発表されたときも革新的なユーザーインターフェイスに注目が集まっていたが、私は職業柄、動画を視聴する携帯端末としての完成度に目を見張った。見ようによっては動画を見るための端末といっても過言でないだろう。

WiFiを使ってYouTubeを視聴することもできるようだが、何より映像コンテンツを保存して持ち歩けることが大きい。TVは見なくなったといっても、優先度が下がっただけであり、見たいコンテンツがあれば、移動時間で視聴したいという思いはかなり以前からあった。
動画共有サイトの恩恵で、見たいコンテンツは用意に手に入れられるようになった今、そうしたニーズにこたえられる環境は既に出来上がっている。iTunes用にエンコードできるサービスが山のように出てきている状況を考えると外出先の動画視聴という生活シーンの普及が思った以上に進むのではないか。
その先には本格的な著作権問題への梃子入れが待っているのだろうが。