広告系ブロガー+AMN勉強会「テクノロジーになる広告と、マーケティングの未来」に参加してきました。
IT潮流の湯川さんの講演後、フリーディスカッションを行う形式で行われたのですが、様々な意見が飛び交いました。
湯川さんの講演はいろんな意味でわかりやすかった。
まずのっけから
「広告のネクストカテゴリはネット広告ではない」
「オンライン広告のクリエイティブでもなく、どうやらテクノロジー」
と断じてしまうあたり、広告関係者には刺激があったと思います。そのテクノロジーが意味するものは湯川さん式の例えだと「サザエさんの三河屋さん」。
つまり、サザエさんの家族構成やなくなりそうな調味料を逐一把握して、欲しいときに欲しいものを勧めてくれて、気分を害するようなこともしないきめ細やかなサービス。それをテクノロジーでやってしまおうというわけです。
「広告の究極の姿とはセールスをも見据えたサービス」
と論じていました。恐らくテクノロジーで広告を突き詰めていくとそうなるのでしょう。ですが、それって“広告”というよりも、もはや“販促”そのものです。両社の境界線は限りなくなくなっていくというような話は随分前から議論されていますが、境界線があいまいどころか販促がすべてを飲み込む勢いです。
この辺は私も思うところがあります。普段、様々な映像を使ったWebプロモーションをお手伝いしていますが、ことコンバージョンを考えたときにクリエイティブは必要なのかという疑問をいつも感じてしまいます。経験上、クリエイターがこりにこったメッセージ性のある映像よりも、ベタな商品説明の映像コンテンツの方がWeb上のコンバージョンには効力を発揮します。以前に映像効果を分類したことがありますが、奇を衒ったクリエイティブが売上効果を上げるのは偶発的要素が大きく、効率的とはいえません。
ちょうど少し前に読んだ「明日の広告」という本の中にも通ずるシーンがあります。
佐藤 尚之
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筆者はおもてなしをするという意味でクリエイティブの必要性を訴えていましたが、なんとなくモヤモヤが抜けない。マスでの広告は認知においてクリエイティブの意義は充分理解できるのですが、Web上のクリエイティブがマス並みの効果を発揮することの難しさを知っているが故に、Webでは販促に割り切ってしまったほうがいいのではないかと感じてしまいます。こうした思いってしばらく続くんだろうな。
もう一つ印象に残ったのはウォールマート内でのディスプレイがメディア化され、そこで商売をしている新興の広告会社がいるということ。プレミア・リテール・ネットワークスという会社が大きく展開しているらしいです。
私は遠い昔ですが食品メーカーにいましたので、店舗内での販促についてはある程度、把握していますが、店内のOOHは基本的にはPOPの延長です。TVを売り場に出して商品説明ビデオを流すということをした場合、店舗側の施策で行うか、メーカーの販促の一環として行うのが一般的です。店内をメディアとして取り扱う動きって、日本ではまだないのでは?(多分)
これはもしかしたらビジネスになるかもしれません。寺岡精工あたりのPOSシステム会社とWeb系広告会社が組んだら面白いかも。
プレミア・リテール・ネットワークスはウォールマートと広告費をレベニューシェアしているそうですが、そうなると流通の力が益々強くなります。リベートが広告費に置き換わっていくのかもしれません。